食洗機はこころをケアする

リノベーション・暮らし

自宅をリノベーションする際に、 コスト面で大きく悩んだことの一つが食洗機を導入するかどうかでした。 施工会社とは頻繁にリノベーションプランについて相談しながら検討していました。そこでは、予算を下げるために、食洗機の導入を諦めるか、ダウングレードすることを提案されました。 結果、最終的に実際の生活を想定した際に外すことはできない部分と判断し、他の部分でコストカットをすることにして、食洗機はミーレのものを導入しました。

「高いな、本当に使うかな」と若干思いつつ、悩みながらの導入だったのですが、今となってはこころをケアしてくれる生活に手放せないアイテムになりました。やはり実際の生活の中でどんなことが価値になるのかというのは、暮らしてみないとわからないものだなと痛感します。

この記事では、食洗機を導入してどんなところが良かったのかをご紹介したいと思います。

導入した食洗機

ミーレのG4700SCという2016年製造のフロントオープン式のモデルを導入しました。すでに生産終了しているようでサイトでは確認できませんでした。現行機種はこちらから確認できます。

国内メーカーの他の食洗機もいろいろ検討したのですが、以下の理由でミーレにしました。

  • スライドオープン式(引き出して上部からお皿を入れる形式)だと、 大きな食器を入れにくそうで、結局使わなくなってしまいそうな気がした
  • シンプルで堅牢性が高そうで長く使い続けられそうな気がした
  • ショールームで聴いたエピソードで心つかまれた

食洗機のフロントオープン式とスライドオープン式の違いについては、こちらで詳しく解説されていました。

食洗機はフロントオープンとスライドオープンどっちが良いの?メリットデメリットをご紹介|神奈川横浜のエコカナ

フロントオープン式はガバッとドアが開けられるので、気軽に使えてよいです。ただ、キッチンまわりのリノベーションプランを練りながらだったので、ドアが実際に開けられるのか、などは注意して検討しました。

ミーレに関しては、正直に言うとイメージ先行でブランドに惹かれていたところがあったので、そのまま買ってよいものかずっと悩んでいましたが、妻がミーレのショールームに行った際に伺った「海外では、残り物が皿についたまま、どんどん食洗機に入れてしまい、最後に食洗機内部のゴミ受けトレーを掃除する人もいる」という雑な使い方のエピソードに心つかまれ、すっかりファンになってしまいました。

実際の使い方

基本的に1日1回夜に使っています。その日のうちに溜まった洗い物を軽く下洗いして食洗機に投入。タブレットタイプの洗剤を入れ、スイッチをオンして翌朝には 食器が洗い上がっている、という感じです。 食器をたくさん使った日や、何らかのタイミングで早めに洗いたい場合には1日に数回作動させることもあります。

食洗機に関してSNSなどで「結局下洗いが必要で、面倒くさくて自分で洗ってしまう」という意見を何度か見かけたことがあります。 確かに下洗いはやや面倒くさいとは思いますが、食器洗い用のブラシで軽く流すだけなので、そこまで手間だと思ったことはありません(このあたりはメリット、デメリットでご紹介しようと思います)。

食洗機のメリット

食洗機を導入してみて感じるメリットは、以下の3つです。全体的にいらいらしてしまう要素を減らして、こころをケアしてくれるところがよいなと思います。

  • 洗い物が増えるストレスを減らせる
  • ジップロックコンテナをぴかぴかにできる
  • シンクが片付く

洗い物が増えるストレスを減らせる

食洗機を導入して、最も良かったことは、洗い物が増えてしまうストレスが減らせるということです。食事中に小皿を出したり、子供がスプーンをとっかえひっかえ使ったりなどしても「食洗機に放り込めばいい」と思うと、全く苦になりません。

とくに子供が生まれた後の忙しい時期や、仕事が忙しい時期など、とにかく食洗機に食器を放り込んでしまえば何とかなる、という安心感は想定していなかった嬉しい効果でした。

ジップロックコンテナをぴかぴかにできる

非常にピンポイントなメリットですが、 個人的に非常に良かったことです。

ジップロックコンテナをずっと愛用しているのですが、油を使った料理、炒め物などを保管していると、油汚れがコンテナに付きます。この油汚れが手洗いだとなぜか全くといっていいほど落ちません。熱湯を使って何度もたっぷり洗剤を付けて洗ってもぬるぬるが取れないので本当にストレスでした。食洗機ではこのぬるぬる油汚れが完璧に落ちます。

食洗機は、手洗いだと使うことができないレベルのアルカリ性の洗剤と約60℃の高温で洗い上げるそうなので、それが効果を発揮しているのかもしれません。このヌルヌルを意識しなくてよくなったので、ストレスなく、料理を作り置きすることができます。

シンクが片付く

あとは地味にシンクが綺麗に使えるようになる、ということもメリットの一つだと思います。 食洗機を洗い物置き場にできるので、朝に洗い終わった食器をしまって、その日1日発生した汚れ物を食洗機にどんどん入れていってしまいます。そうすれば、シンクに汚れ物を置きっぱなしにしなくてすみます。以前は、汚れた食器が積み重なったままのシンクを放置することも多く精神にダメージを受けがちでしたが、そういうことも少なくなりました。

デメリット

デメリットは以下の点でしょうか。

  • 導入コストが高い
  • 洗うのに時間がかかる
  • 食洗機利用不可のものは結局手洗いが必要
  • プラスチック製品、和食器は不向き

導入コストが高い

個人的には導入して非常に良かったなと思っていますが、やはりそれなりの値段がするのでメリット、デメリットを考えた導入検討が必要かなと思います。 あとは標準的な耐用年数が10年ほどらしいので、どれくらい長く使えるのかが気になるところではあります。

洗うのに時間がかかる

短時間で洗い上げるコースもあるのですが、結局汚れが残ったりするので標準コースで洗うことが多いです。その場合2時間半ほどかかるので、お玉や計量カップなどを食洗機に放り込んでいると急に使いたくなった際に個別に手洗いすることになります。 ちょこちょこあり、地味にストレスな部分です。

食洗機利用不可のものは結局手洗いが必要

食洗機が使えない食器もあるので、そういったものは手洗いで別途洗う必要があります。北欧の食器等だと食洗機対応がしているものが多かったりするのですが、和食器等だと対応している製品が少ない印象があります。好きな食器の傾向などを踏まえて導入を検討できると良いかもしれません。

プラスチック製品、和食器は不向き

他の食洗機では方式が違うかもしれませんが、私が導入したミーレの食洗機は基本的に乾燥機能がありません。洗い上がったら少しドアを開けておくと、高温の温水で暖まった食器が自然に乾燥すると言う原始的な方式です。

使ってみてわかったのですが、陶器のお皿はこれで問題なくほぼ乾きます。しかしプラスチックは熱がたまらないのか、自然に乾燥しないので、水滴などを拭き取る必要があります。個人的にはぬるぬるの油汚れがきれいにとれるメリットの方が上回るので手間はそれほど気になりません。

和食器はそもそも基本的に内部のトレーの形状が平皿中心にできており、うまく食洗機に入れることもやや難しいです。お茶碗などは逆さまにして入れるので、洗い上がった際に、土台の部分に水が溜まります。これは水を切って水滴を拭き取る必要があります。これは純粋にめんどくさいです。

もしこの記事が参考になればとても嬉しいです。

Photo by Angèle Kamp on Unsplash

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