OneDriveには、ファイル本体をクラウドに保管しておき、必要なタイミングでダウンロードする「ファイルオンデマンド」という機能があります。
無料のクラウド ストレージ – ファイル共有 | OneDrive
この機能のメリットと特にMac環境でのデメリットについてメモを残しておきます。
ファイルオンデマンド機能のメリット
ファイルオンデマンド機能のメリットはこちらです。
- ファイルをローカル保存しないので、ディスク容量を消費しないで済む
- (ローカル保存をなるべく使わないという意識を持つことで)無駄を減らす、リスクを減らすことができる
1に関しては、ファイルが増えてもローカルドライブの容量を圧迫しないので大きなメリットだと思います。ネット環境が良ければ、数メガバイト程度のファイルでも1秒もかからずプレビューもでき、実用上あまり問題は起こらないのかな、と思います。Office系のファイルはOneDrive上のものを共同編集することも増えてきており、ローカルで作業する方が不便なケースも増えてきています。
2は、直接的なものではなく感覚的なものですが、メリットの1つとして考えてもよいかな、と感じています。デメリットでご紹介するように、個人的にはローカルファイルの全文検索ができないことが非常に不便なのですが、一方で普段から全文検索を多様していると「何がどこにあるのか」が分からなくなりがちです。そういった場合、そもそも理解していれば目的のファイルを探すスピードは速くなりますし、メールソフトなどでの添付間違い(ローカルファイルの選択間違い)など、混乱していることから起こるセキュリティ上のリスクも避けられるなと感じています。
ファイルオンデマンド機能のデメリット
ただ、私の場合、ファイルオンデマンド機能はデメリットの方が多く、ローカルストレージの容量を増やすなどしてファイルオンデマンドを使わないで済むようにして対応してきていました。
具体的には以下のようなものをデメリットと捉えています。
- ローカルにファイルが無いので、Spotlightでインデックスが作成されず、ファイル内容の全文検索ができない。
- 事前に必要なデータをダウンロードしておかないと、外出先のネット環境によっては多量の通信が発生したり、作業したいファイルがダウンロードできない可能性がある。
多量の過去の資料を検索しながら作業をすることが多かったので、とくに前者の影響が致命的です。全文検索が優秀だったため、ファイルの整理を後回しにしていたこともあり、必要なファイルが全く探せなくなりました。
後者も場合によっては影響の大きい変更だなと思います。外出時にはセキュリティの問題があるので、自分の携帯でテザリングしているのですが、通信量の上限があるため、一度に大量の通信を行うことはできれば避けたいです。
ファイルオンデマンド機能のオン・オフ
ファイルオンデマンド機能は、OneDriveアプリケーションの「基本設定」からオン・オフの切り替えが可能です。
以前、ファイルオンデマンドの利用がデフォルトで切り替えができなくなっていたのですが、最近確認したところ(2022/03/13)オン・オフが選べるようになっていました。
ところが、最近(2022/02/11現在)のアップデートでデフォルトでファイルオンデマンド機能がオンになり、さらにオフにすることもできなくなってしまいました(過去にはオフにできたため、オフで利用していましたが、気づかないうちにオンになっていました)。
こちらの記事で紹介されていましたが、悪評が多いとのことで、オフにできることを期待して待ちます……。
Mac版OneDrive、「ファイルのローカル保存」オプションがなくなり不満が相次ぐ – Engadget 日本版
元記事では「ファイルを1つずつローカル保存できますが一括は不可」と記載がありますが、私の環境では、フォルダに対して常にローカル保存するように設定したところ、配下のファイルは全てローカルに保存されたようです。ドライブ全体の一括ローカル保存は難しいようですが、フォルダ単位などではローカル保存できるようです。
一応いちユーザーとして改善提案は送りましたが、対応してもらえるか……。
しばらくは、必要なデータは事前にローカル保存して乗り切ろうと思います。
Photo by Denny Müller on Unsplash
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